KOBEウクライナ難民支援活動について
2022.03.17
活動趣旨
私たちNPO法人神戸定住外国人支援センター(KFC)は、ウクライナにおける戦争で住んでいた場所を追われ避難し難民となった人々の助けとなる活動を行います。
今年2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻、多くの人々が命を失っています。その結果、ヨーロッパで大量の難民が発生するという、世界が想定していなかった事態が起きています。核兵器を持ち国連常任理事国でもある大国ロシアが隣国に武力侵攻する状況に世界が難しい対応を迫られる中、私たちにできることは限られているかもしれませんが、できることを考え取り組み、支援の輪を広げる意義は大きいと信じています。
私たちが暮らす神戸の街は世界に港を開いてから150年以上の歴史をもち、ロシア革命によって国を出ざるをえなくなったムスリム・タタール人が日本で最初のモスクを建て、清朝の支配や弾圧・干渉を逃れた華僑が中華同文学校を設立、第2次世界大戦期には「命のビザ」の発給を受けたユダヤ人が神戸のユダヤ人組織の尽力で逃れてきた街です。また関東大震災時の「朝鮮人虐殺」から逃れた人々の移住記録もあり、ベトナム戦争後、難民となり国を出たインドシナ難民・ベトナム人も多く暮らしています。近年ではミャンマーからマレーシアに逃れた難民が第三国定住難民として定住しています。
多くの避難者・難民を受け入れた歴史を持つ神戸で活動をしているKFCは、今まで難民と呼ばれる人たちの生活相談、同行、日本語、子ども支援といった活動に取り組んできました。これらの活動は今も多くの人々に支えられています。多くの人々が困っている人にやさしい心をもち、援助の手を差し出すことを私たちは学んできました。
この度、ウクライナから逃れる人たちのための支援をともに担う方々、団体、企業を募り、難民支援のための募金活動、ウクライナの歴史的経緯や現状を知り、難民を支援するための学習会などを進めていく予定です。ご協力、ご賛助いただける個人、団体、企業は下記までご連絡いただければと存じます。