来日したらまずするべきこと 転入届の書き方のポイント4つ
2023.06.17
日本に3か月以上いる外国人は市役所で様々な手続きをしなければなりません。今回は日本に来て14日以内にしなければならない「転入届」の書き方について詳しく説明していきます。
転入届とは
転入届とは日本に3か月以上いる人が出す書類です。日本の住所や自分の国籍、在留資格などを書きます。住民異動届と言う場合もあります。
転入届を書くときのポイントは4つです
1.日付
2.住所
3.名前
4.外国の方のみが書く欄
一つづつ見ていきましょう。
1.日付
- 日付の書き方
日付を書く欄には 令和 年 月 日
と書かれています。令和とは日本独特の年の数え方です。ちなみに2023年は令和5年です。
また、年の前に「令和」という文字がなければ西暦(2023年)で書いても問題ないです。
転入届には日付を書く欄が二つあります。異動日と届出日です。
- 異動日
異動日とは、日本の住所がある市に入ってきた日です。
例えば、羽田空港(東京)で2023年6月17日に飛行機を降りて、その夜、羽田空港の近くのホテルに泊まって6月18日に神戸市に来た場合、異動日は6月18日です。
- 届出日
届出日とは、転入届を市役所に出した日のことです。市役所に行った日付を書きましょう。
- 生年月日
生年月日とは生まれた年、月、日のことです。多くの場合、「年」の前に大、昭、平、令、西暦とかいてあります。それぞれ大正、昭和、平成、令和のことで、日本独特の年の数え方です。西暦は2023年のように多くの国で共通している数え方なので、西暦で書きましょう。
2.住所
- 新住所
新住所とは、これからあなたが住む家の住所です。○○市○○町〇丁目〇番地のように書きましょう。アパートに住む人はアパートの名前と部屋番号も書きましょう。
- 旧住所(空白)
旧住所とは今までの住所です。外国から来た人は書かなくて大丈夫です。
- 本籍(空白)
本籍とは戸籍がある住所のことです。日本に戸籍がある人は住所と本籍がある住所が異なることがあるため書く欄が用意されています。外国から来た人は書かなくて大丈夫です。
3.名前
- 世帯主氏名
氏名とは名前のことです。あなたが留学など、家族と一緒ではなく一人で来た場合はあなたの名前を書いてください。
家族で日本に来て一緒に住む場合はお父さんやお母さん、あるいは夫や妻の名前を書きます。
- 異動者氏名
その市に住む家族全員の名前を書きます。名前を書くときは在留カードと同じ名前にしましょう。ミドルネームを書かなかったり、在留カードにはアルファベットで書いてあるのにカタカナで書いたりすると本人かどうかの確認が難しくなるので、在留カードに書いてある通りに書きましょう。
- フリガナ
名前を書く欄の上に小さくフリガナと書かれた欄があります。そこは名前の読み方を書く欄です。カタカナで書きましょう。また、もし「ふりがな」とひらがなで書かれている場合はひらがなで読み方を書きましょう。
- 続柄
続柄とは、家族の関係を表すものです。世帯主からみてその人がどういう立場なのかを書きます。自分一人で日本に来た場合は自分が世帯主なので続柄の欄には主と書いてください。
- 性別
名前を書く欄の近くに性別を選ぶ欄があります。多くの場合は男、女の二つです。男性の場合は男、女性の場合は女を選びましょう。
4.外国の方のみ書く欄
外国の方のみ書く欄があります。それは国籍や在留資格などです。一つ一つ見ていきましょう。
- 国籍、地域
国籍や地域は、分かる人は英語ではなく日本語で書きましょう。(例 米国、韓国など)分からない人は英語等でも構いませんが、転入届を出す時に窓口の人にこのように書き換えてくださいと言われる可能性があります。
- 在留資格
在留資格の欄は、選ぶか自分で書く必要があります。選択肢の場合は以下の通りです。
永住者
定住者
日本人の配偶者等
永住者の配偶者等
技能実習 号口
その他 (留学)
この例の場合は留学という選択肢がないので、留学で日本に来た人はその他を選んでその他の横のかっこの中に「留学」と書きましょう。
- 法第30条45に規定する区分
あなたがどのような理由で日本に滞在するかを選びます。選択肢は以下の通りです。
中長期在留者
特別永住者
出生による経過滞在者
その他
留学や仕事で3か月以上滞在する場合は中長期在留者を選びましょう。
- 在留カード等番号
在留カードの番号を書いてください
- 在留期間等
あなたが日本にいる期間を書いてください。在留カードに書いてある期間を書いてください。
- 在留期間の満了日
在留期間が終わる日を書いてください。在留カードには下の方にこのカードは○○○○年○○月○○日まで有効ですと書いてある欄があります。そこに書かれている日付を書いてください。
窓口でのやりとり
- 異動日
転入届を出す際に、窓口の人に「いつ日本に来ましたか?」と聞かれることがあります。その日にちと異動日が違う場合は「空港の近くのホテルなどで泊まりましたか?」と聞かれます。住所がある市に来る前にホテル等に泊まった場合は「ホテルに〇日泊まりました」というように答えましょう。
- 名前
ミドルネームを書いていなかったり、在留カードにはアルファベットで書いてあるのにカタカナや漢字で書いているなど、転入届に書いてある名前が在留カードと違う場合、名前を書き直すように言われることがあります。
- 国籍
国籍を英語で書いている場合など、国籍を書き直すように言われる場合があります。日本語での書き方を教えてくれるので、教えてもらった通りに書きましょう。
- 訂正したことの署名
転入届を書き直した場合は、「書き直したことは間違っていません」という意味の文と自分の名前を書いてくださいと言われることがあります。その文章は窓口の人が教えてくれるので、教えてもらった通りに書きましょう。
おわりに
今回は転入届の書き方について説明しました。転入届を出す時は、窓口の人がやさしい日本語で対応してくれたり、市役所の人が書き方を教えてくれたりします。また、市役所の中には、転入届も外国語対応しているところもあります。しかし、住所や国籍などは日本語で書く必要があります。間違えても、間違えたところを書き直せば大丈夫です!市役所での手続きは難しいですが、言葉の意味を一つ一つ知って無事に手続きを済ませましょう!
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