給与明細の見方
2023.07.08
今回は給与明細に使われている言葉の意味を紹介します。
勤怠
勤怠とは会社に行くことや会社から帰ること、休憩や丸一日の休みなど、社員が何日、何時間働き、遅刻や休んだ日があったかどうかを表す言葉です。勤怠には労働日数、出勤日数、有給休暇日数、慶弔休暇日数、欠勤日数、遅刻回数、早退回数、超勤時間という項目があります。一つずつ意味を確認していきましょう。
- 労働日数
会社に行った日数、休んだ日数、有給休暇を取った日数、その他特別な理由で休みを取った日数を足したものです。 - 出勤日数
会社に行って仕事をした日数のことです。1日1時間でも仕事をすれば出勤日となることが一般的です。 - 有給休暇日数
給料が支払われる休みを取った日数です。 - 慶弔休暇日数
慶弔とは慶事、弔事のことです。慶事とは結婚や出産などのお祝い事で、本人や子供、兄弟の結婚や妻の出産があてはまります。弔事とは家族や親族が亡くなった場合で、夫または妻、子ども、父や母、兄弟姉妹や祖父母、夫または妻の父母や兄弟姉妹が亡くなった場合が当てはまります。関係性の深さに応じて与えられる日数が変わります。 - 欠勤日数
働かなければならない日に仕事をしなかった日数です。 - 遅刻回数
仕事が始まる時間に遅れた回数です。 - 早退回数
仕事が終わる時間よりも早く帰った回数です。 - 超勤時間
いわゆる残業時間です。決められた働く時間を超えて働いた時間です。
支給
支給とは会社が働いている人に支払うお金のことです。基本給や、様々な手当などがあります。一つずつ見ていきましょう。
- 基本給（きほんきゅう）
年齢や学歴（高校卒業や大学卒業など）、経験の他、能力や役職（課長、部長など）によって決められる給料のことです。以下で説明している手当などはここには含まれません。 - 役職手当
役職に就いている場合、役割や責任の重さなどに対して支払われます。役職とは管理職のことで、執行役員、部長、課長、係長、主任などが含まれます。 - 資格手当
仕事の役に立つ資格をすでに持っている従業員に対して支払われるお金です。 - 家族手当
夫や妻、子供を持つ従業員に支払われるお金です。 - 時間外手当
深夜や早朝に働いた時にもらえるお金です。普通の時給よりも少し高く支払われます。 - 通勤手当
家から会社までの通う時にかかるお金に応じて支払われるお金です。 - 総支給額
会社が支払った金額のことです。税金や保険料が差し引かれる前の金額のため、従業員が実際に受け取れる金額はこの金額よりも少なくなります。
控除
給与から差し引かれるお金のことです。介護保険、健康保険、厚生年金は会社と半分ずつ払います。
- 所得税
一年間にどのくらい稼ぎそうかという見込みの年収（所得）を元に計算され、支払う税金のことです。毎月の給料から「源泉徴収」という形で支払います。 - 住民税
働いている人が住んでいる都道府県や市区町村に払う税金です。給料によって支払う金額が変わります。 - 社会保険料
健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険などにかかる保険料のことです。 - 介護保険料
この保険料を払うのは40歳から64歳までの方だけです。介護が必要になった時のための保険です。 - 健康保険料
この保険料を払っておくことで病院に行ったときに払うお金が本来の３割で済みます。 - 厚生年金
厚生年金保険料として払っているお金のことです。主に65歳から貰えるようになる年金のために積み立てているお金です。 - 雇用保険
雇用保険料として払っているお金のことです。仕事を失った時にお金をもらうための保険です。会社と一定の割合ずつ負担します。 - 控除計
給与から引かれる控除額の合計です。
差し引き支給額
総支給額から控除分を引いた金額です。これが実際に働いている人が受け取る金額になります。
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「年金ってどんなもの？」https://social-b.net/baiyu/pension20211228jp/
「税金について」https://social-b.net/baiyu/tax20220703jp/
「地方税について」https://social-b.net/baiyu/localtax20220703jp/
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