家電製品の事故を防ぎ 安全な生活を!扇風機とエアコンを安全に使い方
2025.03.12

私たちが毎日の生活を安全に過ごすために、最も怖いのは「事故」です。事故は誰にでも起こる可能性がありますが、日常の中で防止できることもあります。また、万が一事故が発生した場合に備え、正しい対応方法を知っておくことは被害を最小限に抑えるために重要です。
この記事では、特に夏場に使用が増える扇風機とエアコンに注目し、事故を防ぐための注意点や対処法についてわかりやすく解説します。
扇風機を使うときに気を付けること
暑い夏を快適に過ごすために、扇風機を使用する方も多いでしょう。しかし、扇風機の使い方を誤ったり、メンテナンスを怠ったりすると、火災などの重大な事故につながる危険性があります。実際に、扇風機が原因で煙が出たり、発火したりする事故が毎年発生しています。
特に製造から長期間経過した扇風機は、注意が必要です。以下のポイントを押さえて、安全に使用しましょう。
<主な火災事故原因>
- 内部配線の劣化: 長期間使用により、首振り機能などで内部配線が繰り返し折り曲げられ、断線し、スパークが発生して発火。
- モーター部品の劣化: モーターの部品が古くなり、摩耗や故障によりスパークが発生し、発火。
- コンデンサーの劣化: モーター用コンデンサーが徐々に絶縁劣化し、ショートを起こして発熱・発火。
<こんな異常に注意>
- スイッチを入れても羽根が回らない。
- 羽根の回転が異常に遅かったり、不規則だったりする。
- 回転時に異常な音や振動がする。
- モーター部分が異常に熱くなったり、焦げくさいにおいがする。
- 根にヒビが入っている、またはガードが変形している。
- 電源コードが折れ曲がっている、または破損している。
- 電源コードに触れると、羽根の回転が不安定になる。
<安全に使うポイント>
- 長期間使用した扇風機は要注意 製造から10年以上経過した扇風機は、定期的に点検を行い、異常がある場合はすぐに使用を中止してください。
- 使用しないときは電源を切る 使用しないときは、電源プラグをコンセントから抜くことで、事故のリスクを軽減できます。
- 古い扇風機は買い替えを検討 部品が劣化した古い扇風機は火災の原因になりやすいため、安全のために買い替えをおすすめします。
10年以上使用している扇風機は細かく点検し、異常があれば、すぐに使用を中止してください。なお、古い扇風機は部品の劣化が火災の原因になっているため、買い替えをお勧めします。
エアコンを使うとき気を付けること
< 主な火災事故の原因>
- 電源コードの改造や修理、接続: 電源コードをねじり接続したり、延長コードを使用したりすると接続部分が接触不良を起こし、異常発熱・発火の原因となる。
- エアコン洗浄時の不適切な取り扱い: エアコン洗浄液が機器内部に侵入し、トラッキング現象(漏電)が発生し、発煙・発火に至ることがある。
- 機器内部への小動物の侵入: 小動物(ゴキブリ、ナメクジなど)が侵入し、基板に接触することでショートし、異常発熱・発火することがある。
<こんな異常に注意>
- 電源コードや電源プラグが異常に熱い。
- 電源プラグが変色している。
- 焦げくさいにおいがする。
- ブレーカーが頻繁に落ちる。
- 異音がする。
- 室内機から水漏れがする。
<安全に使うポイント>
- 電源コードの改造・修理は避ける 電源コードをねじり接続したり、ビニールテープで補修することは発火の原因となるため絶対に避ける。
- 専用のコンセントを使用する エアコンは消費電力が大きいため、延長コードを使わずに専用のコンセントに直接接続する。
- 清掃と点検を怠らない エアコンの洗浄は購入店または修理窓口に相談し、市販の洗浄剤を使用する場合は取扱説明書を確認し、注意事項を守る。
- 室外機の周囲を清潔に保つ ダンボール、ゴミ、植木鉢を置かず、室外機周辺をきれいに保つ。
他の電化製品を安全に使うポイント
1. 電子レンジ
- 金属製の物を入れない
金属製の容器やフォーク、スプーンを電子レンジに入れると火花が飛び、火災の原因となります。プラスチックや耐熱ガラス製の容器を使用しましょう。 - 食品の温め過ぎを避ける
食品を温めすぎると、加熱中に爆発することがあります。指定された時間や温度で使用し、途中で混ぜるなどして温度ムラを防ぎましょう。 - 扉をしっかり閉める
電子レンジの扉が完全に閉まっていないと、機器が正常に動作しないだけでなく、放射線が漏れる可能性もあります。使用前に確認しましょう。
2. 冷蔵庫
- 過密にしない
冷蔵庫内が過密になると、冷気の循環が悪くなり、冷却効率が下がります。適度に空間を空けて、食材を収納しましょう。 - 定期的に清掃する
冷蔵庫内を定期的に清掃し、食材が腐らないように気をつけましょう。冷蔵庫のドアパッキンも汚れを拭いて、しっかりと密閉できる状態を保ちます。 - 温度設定を適切に保つ
冷蔵庫内の温度が高すぎると、食品の鮮度が落ちやすく、低すぎると冷凍されてしまうことがあります。設定温度を確認し、適切な範囲で使用しましょう。
3. ドライヤー
- 湿った手で使わない
ドライヤーを使用する際は、手が乾いていることを確認しましょう。湿った手で触れると感電の危険があります。 - 過熱を防ぐ
長時間同じ部位を乾かし続けるとドライヤーが過熱する可能性があります。適宜休憩を取りながら、髪全体を均等に乾かすようにしましょう。 - 風通しの良い場所で使う
ドライヤーの吸気口に埃や髪の毛が詰まると、過熱して故障の原因になります。吸気口が塞がらないように使いましょう。
4. 洗濯機
- 過剰に詰め込まない
洗濯機の容量を超えて衣類を詰め込むと、洗濯機が壊れたり、衣類がうまく洗えない原因になります。適切な量を守って使用しましょう。 - 水漏れチェック
洗濯機の排水ホースや給水ホースに亀裂や詰まりがないか確認しましょう。水漏れが起きると床が水浸しになり、機械の故障にもつながります。 - 電源を切ってからメンテナンス
洗濯機の清掃やメンテナンスを行う前には必ず電源を切り、コンセントからプラグを抜いてから作業を行いましょう。
5. コンセント
- 過剰な使用を避ける
一つのコンセントに多くの機器を接続することは避け、延長コードを使用する場合でも、使用する機器の合計消費電力に注意しましょう。過負荷で火災の原因となります。 - プラグを引っ張らない
コンセントからプラグを引き抜く際にコードを引っ張らないようにしましょう。コードが断線する原因となり、ショートや火災のリスクを高めます。 - 湿気のある場所では使用しない
湿気が多い場所でのコンセントの使用は危険です。特にキッチンやバスルームなどでは、湿気が原因で感電の危険性が高まります。
6. 充電器
- 過充電を避ける
充電器を長時間接続しっぱなしにしないようにしましょう。過充電を避けるためには、充電が完了したらすぐにケーブルを抜くことが大切です。 - 過熱に注意
充電中に充電器が異常に熱くなることがあります。異常を感じたら、すぐに使用を中止し、充電器やバッテリーに問題がないか確認しましょう。 - 純正の充電器を使用
携帯電話やその他の電子機器は、できるだけメーカー推奨の純正充電器を使用しましょう。非純正のものを使用すると、故障や火災の原因になる可能性があります。
いかがでしょうか、扇風機やエアコンは夏の必需品であるが、安全に使うためには日常的な点検と適切な使用が不可欠である。特に古い機器を使用している場合は、事故防止のために定期的な確認を行い、異常があればすぐに使用をやめよう。安全な使用を心がけ、快適で安心な夏を過ごしてください。