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【活動報告】「外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」第5回
掲載日:2025.11.05
2024年10月から2025年9月までの1年間、赤い羽根ポスト・コロナ(新型感染症)社会に向けた福祉活動応援キャンペーン「外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」第5回を受け、活動を行いました。テーマは「誰も取り残さずに、緊急性の高い就労・居住支援を実現するための体制構築」です。
これまでの活動で、神戸市域に住む外国人住民の国籍は多様化していること、その中で急増するエスニックグループでは、既存のネットワークが少なく相談する人を見つけづらいことがわかりました。地域に長く暮らすグループは、食べ慣れたものを手に入れられる商店や、宗教的建物、生活の困りごとを相談できる場所を有しています。ただ、急増するグループにはそうした地域の資源が少なく、困窮状態に陥りながら自分だけでなんとか解決しなければならない状況があります。これまでそうした人々を対象にしたエスニックコミュニティづくりに取り組んできましたが、コミュニティに接続される層の偏り、居住・就労支援の困難さなどの課題が残されていました。
そこで、今回は急増するコミュニティの代表としてミャンマーの方を中心に、コミュニティづくりの継続と新しい層の参加促進や受けた相談に迅速に対応できる体制づくりをしました。全4回の交流会では、当事者の経験を生かした新しい企画の実施、生活についての聞き取り、SNS運用を行いました。結果、多様な背景をもつ新しい参加者・SNS登録者数の増加、住宅探し、日本語学習、就労先に関する多くの相談受付につながりました。また、継続的な交流会の実施により、参加者による自主的な情報拡散、企画考案などに取り組むことができました。住宅・就労に関する相談には、住宅を提供している個人、団体との情報交換、緊急事案の相談などの連携、就労者を探している企業との連携を進めました。結果、退去の必要があるものの新居の初期費用を準備できない、早くアルバイトを探さないといけないなどの緊急性が高い相談に対し、早急に相談対応することができました。
今後も新しく入国される方が増加すると予想されます。そうした方々が孤立せず安心して相談でき、またそれに早急に対応できるよう、今回整備した体制を援用していきます。皆さまの寄付により、今回の活動を実施することができました。皆さまに感謝申し上げます。











