外国人がいこくじんが日本にほんの年金ねんきんを払はらうことは損そん？　年金ねんきんの仕組しくみ、メリットを分わかりやすく解説かいせつ！

2023.08.03

日本にほんには年金ねんきんという制度せいどがあります。制度せいどが複雑ふくざつで、毎月決まいつき　きまった額がくを払はらわないといけない一方いっぽう、困こった時ときにお金かねをもらえるというメリットがあります。また、自分じぶんの国に帰かえる外国人が、日本にほんの年金ねんきんの保険料ほけんりょうを払っただけで損することを防ふせぐ仕組しくみもあります。今回こんかいは、年金ねんきんの仕組み、メリットについて解説かいせつします。

年金ねんきんって何？

年金ねんきんには国民年金こくみんねんきんと厚生年金こうせいねんきんがあります。国民年金こくみんねんきんは日本にほんに住すんでいる20歳以上さいいじょう60歳未満みまんの全ての人が対象たいしょうです。外国人がいこくじんも対象たいしょうです。ただし、結婚けっこんして相手あいての収入しゅうにゅうで生活せいかつしている人は年金ねんきんの保険料ほけんりょうを払う必要ひつようはありません。厚生年金こうせいねんきんは、会社かいしゃで雇やとわれて働はたらいている人は入る必要ひつようがあります。結婚けっこんして相手あいての収入しゅうにゅうで生活せいかつしている人ひとや自分じぶんで会社かいしゃを経営けいえいしている人、学生がくせいの人は厚生年金こうせいねんきんには入はいる必要ひつようがありません

年金ねんきんに入っているいいことがあるの？

年金ねんきんに入はいっていると、毎月まいつき決きまったお金かねを払はらわなければなりません。しかし、年金ねんきんに入っていると、年としを取とった時とき（65歳さいになった後あと）、病気びょうきやけがで障害しょうがいを持もってしまった時には本人ほんにんが、家計かけいを支ささえていた人が亡なくなってしまった時には残のこされた家族がもらうことができます。日本に住んでいる外国人がいこくじんの中には65歳になる頃には日本にいない人もいるかもしれませんが、突然病気とつぜんびょうきやけがになって障害しょうがいを持ってしまうことや家族かぞくが亡なくなることはあるかもしれません。そんな時に年金に入っていると、お金をもらうことができます。

年金ねんきんにはどうやって入るの？

国民年金こくみんねんきんは住民登録じゅうみんとうろくを行った区役所くやくしょの国民年金の窓口まどぐちで手続てつづきを行います。厚生年金こうせいねんきんは会社が手続きをしてくれるので自分でする手続きはありません。

年金ねんきんのためのお金はどうやって払うの？

毎月払まいげつはう年金のためのお金は保険料ほけんりょうと言いいます。保険料は、会社かいしゃで払いている人は会社の給料きゅうりょから引ひかれます。厚生年金の保険料も、国民年金こくみんねんきんの保険料ほけんりょうもどちらも引かれるので自分じぶんでどこかに行ったりして支払うことはありません。自分で会社を経営している人や学生などは自分で払う必要があります。日本の年金を管理している組織そしきから書類しょるい（納付書のうふしょ）が送おくられてくるので、その書類しょるいを持っていき、銀行ぎんこや郵便局ゆうびんきょく、コンビニなどで払はうことができます。クレジットカードや口座振替こうざふりかえでも払うことができます。この二つは、登録とうろくしておくことでコンビニなどに行かなくても自動じどうで保険料ほけんりょうを払はってくれるシステムです。

日本にほんにいる期間じかんが短みじい外国人がいこくじんも年金ねんきんに入らなければならないの？

20歳はたち以上いじょう60歳未満みまんで日本にほんに住所じゅうしょがある外国人がいこくじんは滞在期間たいざいじかんが短くても年金ねんきんに入らなければなりません。しかし、すぐに自分の国くにに帰かえる人だと保険料ほけんりょうを払はって年金を受うけ取とることができないことがあります。そのような人のために脱退一時金（だったいいちじきん）という制度せいどがあります。年金ねんきんの保険料ほけんりょうを6か月以上払いじょうはっていたらもらうことができます。保険料ほけんりょうを払はっていた期間きかんが長ながければ長いほど多おおくのお金をもらうことができます。日本の住所がなくなってから二年以内ねんいないに手続てつづきをしてください。

自分じぶんの国くににも年金制度ねんきんせいどがあります。両方りょうほうの国に年金の保険料ほけんりょうを払はらう必要ひつようがありますか？

国くにによっては払はらう必要ひつようはありません。日本にほんの年金ねんきんの保険料ほけんりょうを払うことで自分じぶんの国の保険料ほけんりょうを払っていたことになります。自分じぶんの国の保険料ほけんりょうを払う必要ひつようがない国くには、ドイツ、英国えいこく、韓国かんこく、アメリカ、ベルギー、フランス、カナダ、オーストラリア、オランダ、チェコ、スペイン、アイルランド、ブラジル、スイス、ハンガリー、インド、ルクセンブルク、フィリピン、スロバキア、中国ちゅうこく、フィンランド、スウェーデンです。英国、韓国、イタリア、中国以外いがいの国くには、自分の国の保険料ほけんりょうを払う必要ひつようがないだけではなく、自分の国に帰ったかえ時に日本にいて日本にほんの保険料ほけんりょうを払はらっていた間あいだが自分の国の年金制度ねんきんせいどに入っていた期間きかんとして計算けいさんされます。しかし、脱退一時金だったいいちじきんを受うけ取とってしまうと、日本にいた間、自分じぶんの国くにの保険料ほけんりょうを払っていなかったことになってしまうので注意ちゅういしてください。

詳くわしくはこちらをご覧らんください　https://www.nenkin.go.jp/service/shaho-kyotei/20141125.html

学生がくせいで十分じゅうぶんなお金かねがなく保険料ほけんりょうを払えないのですが、どうしたらいいですか？

学生の場合ばあいは学生納付特例制度がくせいのうふとくれいせいど（がくせいのうふとくれいせいど）があり、学生の間がくせい　あいだ、保険料ほけんりょうの支払しはらいをしなくていい制度せいどです。この制度は、外国人留学生がいこくじんりゅうがくせいも使つかうことができます。ただし、保険料ほけんりょうを払はらわなければ将来受け取ることができる年金の金額きんがくが減へってしまうので、働はたらきだして追納ついのうできるようであれば追納しましょう。

学生がくせいではないですが、お金かねがなくて保険料ほけんりょうを払はらえないです。どうしたらいいですか？

所得しょとくが少なく、保険料　ほけんりょうを払えない場合ばあい、免除（めんじょ）や猶予（ゆうよ）をすることができます。免除めんじょとは、保険料の一部いちぶ、または全額ぜんがくを払はらわなくていいというシステムです。猶予ゆうととは、支払しはらいを一定期間いっていきかん待ってもらえるシステムです。保険料ほけんりょうを免除・めんじょ　猶予ゆうよされた場合ばあいは、そのままにしておくと将来しょうらい受うけ取とることができる年金ねんきんが減へってしまいます。そのため、可能かのうな人は所得しゅとくに余裕よゆうが出てきたときに追納（ついのう）することができます。追納とは、免除めんじょ・猶予ゆうよされた年金ねんきんを後から払うシステムです。追納ついのうできる期間きかんは、免除めんじょ・猶予ゆうよされた期間きかんから10年です。

いかがでしたか？今回こんかいは年金ねんきんの仕組しくみみ、メリットについて解説せつめいしました。詳しい制度せいどやもらえる金額きんがくについてはこちらの記事きじを参照さんしょうしてください。

「年金ねんきんってどんなもの？」https://social-b.net/baiyu/pension20211228jp/

年金は毎月まいげつの負担がある一方いっぽう、何なにかがあった時に経済的に助たすけけてくれます。日本にほんに住所じゅうしょがある方は必かならず入って下さい！

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