卒業生の声Interview

第3期奨学生、Aさんにインタビュー

日本には、なぜ、いつきましたか?

母親が、ベトナム難民として日本にいた父親と再婚したために、中学2年生の冬に渡日しました。

日本に来た時はどうでしたか。

まず学校に入れるかどうかわからなくて、とても不安でした。知り合いに近くの中学校に連れて行ってもらったのですが、1ヶ月以上、入学を待たされました。

日本語ができないので、学校でも友人も作れず、持ち物も分からなかったので、全部の教科の教科書や副教材を持って行っていたので、すごく重たくて大変でした。

日本語はどうやって学習しましたか。

最初は日本語も全くわからず、インターネットを使って、色々教材を探して、学習しました。

地域の外国人の子ども対象の学習教室であるKFC(神戸定住外国人支援センター)でも日本語を教えてもらいました。KFCでは、自分で学習した時に分からなかったことを聞く、という感じで学習をしました。

高校生活はどうでしたか。

高校では、日本語も話せるようになったので、同じように大学進学を目指す友人ができました。
1年生の間はアルバイトをしてお金を貯めて、2年生からそのお金で塾に行きました。

奨学金はどのように使いましたか。

学習教材を買ったり、塾の費用に充てることができ、とても助かりました。

Aさんは大学進学を果たし、大学でも奨学金を受けて頑張っています。
将来は、IT関係の仕事に就きたいとのことです。

奨学金の使い道について

9期生 Kさん

3年間奨学金を使わず、ずっと貯めて大学の入学金に使いました。

9期生 Pさん

親と離れて暮らしをしていた時は生活費として使用しました。大学受験に必要とする受験料、検定料、交通費にも使用しました。大事なお金だったので、必要な時以外使用しないようにしていました。

9期生 Gさん

高校3年生の春に全て看護受験対策の塾に使わせていただきました。

5期生 Sさん

高校の海外研修の費用に当てました。残った分は全て家計に当てました。

1期生 Kさん

主に、交通費、学校で必要な費用や自分のおこづかいとして使い、自分で家計簿をつくってやりくりしていました。それも楽しかったけど、少しだけですが、家計の手助けができて嬉しかったです。

高校生活について

12期生 Rさん

英検2級、日本語能力検定N2、大学の合格証書全部をもらえました!すごく嬉しかったです。

11期生 Aさん

振り返ってみると高校で学んだことは数えきれないほど沢山ありました。当時は何も感じなかったけど、一つ一つの行動や言動には無駄がなく、何もかもが勉強でした。こんな素晴らしい高校生活を送れたのは親の支え、そしてこの奨学金の助けをもらえたからです。本当に心から感謝しています。

6期生 Yさん

この3年間支えてくださった寄附をしてくださった方々や奨学金のスタッフ一同に感謝していることを伝えたいと思います。僕の家庭は母子家庭で妹もいるので、この奨学金は学校生活を送る上でとても貴重でした。学校生活、奨学金でのイベントや交流会を通して本当にたくさんの方々に気にかけてもらいながら、今の生活ができていることが実感できました。3年間本当にありがとうございました。

5期生 Gさん

高校生活では私はとても周りに恵まれていました。心から一番話せる友人もでき、自分の事をずっと気にかけてくれる先生もいて、支えてくれる家族がいてとても幸せだと思いました。奨学生になれなかったら、ここで知り合った多国籍の友達や後輩や先輩にも出会えなかったと思います。

5期生 Nさん

奨学金や学校の先生たちは時にはきびしいことを言ってくれました。その時はいやな気持ちにはなりましたが、もしその言葉を耳にしていなかったら、私は成長していなかったと思います。みんな卒業した私に「おめでとう」と言ってくれますが、私が卒業したことは、自分のものだけではなく、ずっとそばにいてくれた人のおかげです。私に「おめでとう」というよりも、私がみんなに「ありがとうございました」を伝えたいです。

今後の進路

11期生 Aさん

高校卒業後はR大学商学部経営学科に通います。経営やマネジメントを学んで起業する際に活用しようと考えています。それ以外にもセミナーに参加し、実践的な販売戦略を学びたいです。大学は高校と違い、待っているだけでは学べないので行動力を活かして将来、役に立つことをしようと考えています。

11期生 Tさん

看護師になるために、看護専門学校に進学しました。そこでは、知識はもちろん、人との付き合い方などを学んでいきたいと思います。また地域交流にも積極的に行い、様々な人と触れ合いたいと考えています。

9期生 Pさん

大学受験では自分の思うような結果にはならず残念でしたが、この時間を使い、次の受験に向けてがんばっていきたいと考えています。

8期生 Dさん

K大学法学部に進学しました。大学では政治について学び、国際問題や日本とコロンビアの問題に対する解決方法を研究したいです。または大学ではたくさんのボランティア活動を行っているので、私もぜひ参加したいです。

7期生 Jさん

K電子専門学校のITスペシャリスト学科に入学することになりました。自分が趣味から始めたプログラミングを専門的に勉強したいと思います。学校の中で多彩な学科があるので、一緒にコラボレーションをして、ソフトウエア開発などが出来たら嬉しいです。

6期生 Yさん

K工科大学のシステム工学群に入学します。1年間基礎科目をやり、2年目から建築、都市デザインを専攻しようと考えています。

後輩へのメッセージ

11期生 Aさん

たくさんの人とコミュニケーションをとって、たくさん傷ついて、たくさん学んでほしいです。そして、大人に近づいてほしいです。(中略)人間はクリエイティブな発想ができ、その発想が会社に役立ち、評価されるかもしれません。これらを得る前に、たくさん傷つくと思います。でも自分が成長するためだと思って、その辛い状態を乗り越えてください。私も大人に近づこうと頑張っています。

11期生 Uさん

将来の夢があり、そのためには大学や短大に行かなければならない夢は、お金が必要になります。実際、私も短大に行くためにお金が必要になりました。その時、助けになったのは定住外国人子ども奨学金です。ただお金を貰える訳ではなく、ボランティアをしながら、自分の国を紹介できる素敵な活動をしながら貰うことが出来ました。先生たちはすごく親切で将来のことを気軽に話すことができ、サポートしてくれました。とても自分にとって夢に近づく力になる活動です!

11期生 Tさん

一生に一度の高校生活。友達とたくさん話し、たくさん遊び、思い出をつくるといいです。この子とは卒業してからもずっと仲良くできるなと思う友達を見つけることができました。この子とは性格が合わないだろうから話さないという人もいると思います。私もそうでした。けれど私の高校生活を楽しいものにしてくれたのは、性格が真逆の子でした。このように、何があるか分かりません。(中略)奨学金のおかげで、毎日が充実して、楽しい日々を送ることができました。本当にありがとうございました。

9期生 Pさん

私は高校でミスをしてしまったことも少なくはありません。それでも高校はいい思い出になりました。人生は自分の心地よい居場所で過ごすことはもったいないです。これからも挑戦していってください。応援しています。

8期生 Kさん

・奨学金の方は、みんな優しいから困ったことがあればちゃんと言うこと。
・奨学生は先輩、後輩関係なく仲良しなので安心してね。
・何事にもチャレンジしてみて!きっとためになる時がくるから!

6期生 Kさん

1)自分のルーツの国の言語、文化、伝統を大切にしてください。
2)自分が他の国にルーツがあることを誇りに持ってください。
3)自分が決めたゴールを諦めないでください。(遠回りしてもいいです。遠回りしたから見えることもあります。)

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