源泉徴収票(げんせんちょうしゅうひょう)のみかた
2022.12.21
毎年12月に、働いている会社から源泉徴収票(げんせん ちょうしゅう ひょう)という紙をもらえます。何が書いてあるかを理解して、内容が正しいかどうかを確認しましょう。
源泉徴収票とは
源泉徴収票は、1月1日から12月31日までの1年間で会社からあなたにいくら給与が支払われたのか、いくら所得税を払ったのかが分かる書類です。
- 所得税について、最初に理解しておくこと
所得税は、あなたの年収全てに対して「年収の何%」と計算されるのではありません。あなたに「家族がいるか」「家族に所得はあるか」など、あなたの個人的な状況によって決まった金額を引いた後の金額に、決まった所得税率(%)をかけて計算します。この「決まった金額を引く」ことを、「控除」(こうじょ)といいます。
源泉徴収票はいつもらえるか
毎年12月にあなたが働いている会社から配られます。もしあなたが一年の途中で会社を辞めたときは、辞めたあと1か月以内に受け取ることができます。
源泉徴収票に書いてある主なこと
- 支払金額(あなたの年収)
1月1日から12月31日までの毎月の給与や残業代、ボーナス、役職手当などを全て合計した金額です。あなたの「年収」です。通勤のための交通費は含まれていません。
- 給与所得控除後の金額(①)
支払金額から給与所得控除額(控除の一種類で、あなたの収入によって金額が違います。)を引いたものです。
- 所得控除の額の合計額(②)
あなたの個人的な状況によって控除される金額の合計です。具体的には社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料)の控除や生命保険料の控除、配偶者控除、扶養控除(16歳未満の子どもなど)などがあります。
- 源泉徴収税額
あなたが払った所得税の金額です。給与所得控除後の金額(①)から所得控除の金額(②)を引いたもの「課税所得金額」(税金の対象になるあなたの所得)に対して、その金額によって違う所得税率と控除の金額を使って計算されます。
源泉徴収票が必要なとき
- 確定申告をするときに源泉徴収票が必要です。
確定申告についてはこちらを見てください。
→<<https://social-b.net/baiyu/kokuzei0716jp/>>
- 転職するとき
一年の中で、新しい会社に入るまでの期間の収入を伝えるために、源泉徴収票を新しく入る会社に提出する必要があります。
注意すること
- 源泉徴収票には、あなたの配偶者や子どもなど、あなたが扶養している家族の名前や人数が書かれています。もし違っていたら、会社の人に伝えましょう。
- 源泉徴収票は、あなたが会社で採用されて働いていて、収入がある場合は必ずもらえます。もしもらっていなければ、もらえるように伝えましょう。
- もっと詳しいことや他のことが知りたい場合は、「質問箱」から質問してください。