相互理解

KFC帰国者交流会に参加して

KFC帰国者交流会に参加して

今年11月、帰国者交流会に初めて参加しました。帰国者の方々と交流するにあたり、スタッフの永良さんからお話を伺ったり、垂水区で開催された「中国残留邦人への理解を深める集い」に参加したりしました。

戦後の混乱の中で、中国に取り残された日本人がいたということは、小中学生の頃に歴史の授業で習いましたが、詳しい内容については触れられなかったため、中国残留邦人の方が帰国後に十分な定着・自立支援を受けられず、今なお様々な問題に直面していることをこの時になって初めて知りました。

言葉、生活習慣等の面で未だ様々な困難に直面していること、孤立や高齢化に伴い医療や介護の問題が生じていること、一世のみならず配偶者や二世の方への支援についても課題を抱えていることを知りました。

私は日本人の父と中国人の母の間に生まれました。日本生まれ日本育ちですが、小中学生時代は華僑華人の学校に通い中国人としての教育を受け、それ以降は日本の学校に進学するという、少し特殊な環境で育ちました。その中で、自分は日本人でもなく中国人でもないと、生きづらさを感じる時もあり、帰国者の方の今置かれている状況が他人事には思えませんでした。自分にも何かできることはないかと思い、この度の交流会に参加するに至りました。

私は中国語ネイティブではないため、会話についていけるか不安もありましたが、皆さんが気さくに話しかけてくれたおかげで、楽しい時間を過ごすことができました。また、日本語を真剣に勉強されている皆さんの姿を見て刺激を受け、中国語の勉強をもっと頑張りたいと思えました。中国の文化や生活習慣についてお話を伺ったり、太極拳や広場踊りを一緒にしたり、貴重な体験をさせていただきました。何かお手伝いできることはないか、と思い参加した交流会でしたが、私の方が皆さんから元気や勇気をもらっております。本当にありがとうございます。今後も日程が合う時には、ぜひ活動に参加したいです。

 

金月 綾