KOBEランタン縁日2025を行いました
2025.11.26

大小あわせて約1,400個のランタンで長田の街を彩りました。ふたば学舎に加え、大正筋商店街の橋げた3か所や協力テナント前、新長田大橋地下道、兵庫県立神戸生活創造センター、さらに今年度は兵庫県立総合衛生学院にもランタンをライトアップし、展示エリアを拡大しました。多くの関係機関・団体のご協力を得て、広範囲にわたる事業を実施することができました。大正筋商店街での来場者とふたば学舎の親子縁日の来館者数を含めるとおおよそ5,000名規模となっています。

ランタンの絵付けには、ウクライナ避難民の方々、日本語学習者や支援者、地域の子どもたちなど、さまざまな立場の人々が参加しました。ウクライナの風景、中国の切り絵、ベトナムの花や寺院、ネパールの風景など、多彩でオリジナリティあふれる作品が多数誕生しました。展示は縁日の2日間にとどまらず、2週間前から順次開始し、街行く人々の注目を集めました。実際に絵付けをした方々が、自身のランタンを探す姿も多く見られました。
親子縁日では、スーパーボールすくい、割りばし鉄砲、世界の遊び、千本引きなど、子どもたちが楽しめる多くのゲームを用意しました。ステージでは、チンドン演奏、チングドゥルの演奏、ネパールの高校生によるダンスなど、多文化共生を感じられる多彩なプログラムを実施しました。
また、神戸国際コミュニティセンター(KICC)ではスペイン祭や神戸学院大学ボランティア部による子ども遊びを企画していただき、大正筋商店街の店舗でも金魚すくいを出店いただくなど、地域内での連携が広がりました。来場者が各会場を巡れるよう、会場マップとスタンプラリーを用意するなどの工夫も行いました。

さらに、大正筋商店街では、地域の店舗・団体・個人の協力を得て、韓国、ベトナム、モンゴル、ブラジル、ウクライナ、インド、中国、ネパール、タイなど、世界各国の屋台が出店しました。ふたば学舎前でもポップコーンやわたがしの屋台を設け、にぎわいを創出しました。
また、今年度は大正筋縁日との同時開催を調整し、より多くの来場者が地域内を回遊できるようにしました。実施にあたっては「ランタンサポーター」として寄付を募り、32団体・個人から総額379,380円のご支援をいただきました。

本事業を通じて、地域の多くの子どもたちが多様な文化に触れ、また、異なる文化的背景を持つ人々が協働して地域の活性化に取り組む姿を見ることができました。これにより、地域社会への誇りや多様性を尊重する心を育むきっかけをつくることができました。今後も、外国人の社会参加を後押しし、地域の「縁」を育む事業を継続してまいります。