相互理解

新長田図書館 アジアコーナー

新長田図書館 アジアコーナー

新長田図書館には2002年に始まった「アジアコーナー」があります。韓国、中国、ベトナムのほか、フィリピン、ミャンマー、タイ、カンボジア、モンゴル、インドネシアなどアジア各国に関連する本が並んでいます。韓国、中国、ベトナムはそれぞれの言語で書かれた本もあります。元々は「韓国・朝鮮図書コーナー」だったところを、少しずつ蔵書数を増やしてきたそうです。館長さんによれば、現在でも少しずつ増やしているそうです。

本のジャンルは様々で、旅行や語学の本、辞典から漫画、小説、エッセイ、手芸、料理、文化、雑誌などが並んでいます。また韓国語や中国語、ベトナム語の絵本もあるので、子どもでも楽しむことができます。在日コリアンと長田についてなど、地域の多様性の歴史について学べる本もあります。

また、アジアコーナーの中には韓国の仁川広域市のコーナーがあり、仁川市ゆかりの小説家や詩人、日本の著名作家の文学作品など韓国語の本約190冊が蔵書されています。

仁川市は2015年にユネスコに「世界本の首都」に認定されました。「世界本の首都」とは、「世界図書と著作権デー(4月23日)」を記念して、本や読書を推奨する都市としてユネスコが毎年選ぶものです。そんな仁川市と神戸市は2010年4月に姉妹都市提携を結んでおり、その5周年を記念して2015年に仁川市長が神戸市を訪れた際に、記念として上記の本を寄贈されたそうです。

<取材者の感想>
韓国語と中国語の書籍が充実していると感じました。語学学習をしている人にも役立ちます。絵本もあるので子どもも楽しむことができます。また、地域の多様性の歴史を学べる本があるのはとても大切なことだと思いました。例えば『在日コリアンの歴史を歩く』(2017、彩流社)という本がありますが、長田と在日コリアンに関する歴史的背景が紹介されており、地域社会への理解を深めることができます。

皆さんも新長田図書館に足を運んでみてください。