相互理解講座『はざま―母語のための場をさがして』上映&アフタートークを開催しました2025.08.16
7月26日、相互理解講座『はざま―母語のための場をさがして』の上映会が行われました。上映後には、同映画の監督である朴基浩(ぱく・きほ)氏を迎えてのアフタートークも実施され、参加者とともに「母語とは何か」について深く語り合う時間となりました。
トークの中では、来日する外国ルーツの人々にとって母語が果たす役割、そしてその母語を誰が、どのように保障していくべきかという課題が取り上げられました。母語は単なるコミュニケーション手段にとどまらず、自己を支える大切なアイデンティティの一部であるという指摘に、多くの参加者が強く共感していました。
参加者アンケートの結果も良好で、特に「監督に直接質問できる時間が確保されていたこと」を高く評価する声が目立ちました。上映を観た直後の率直な疑問や感想をその場で監督に伝え、双方向でやりとりできたことが大きな学びや気づきにつながったようです。
今回の相互理解講座は、映画鑑賞を入り口にして、多文化社会のあり方や言語保障の重要性について考えるきっかけとなりました。参加者からは「もっと多くの人に観てほしい」「学校教育や地域活動でも取り上げてほしい」といった声も寄せられており、今後の広がりが期待されます。