相互理解

新長田大橋地下道でランタンを飾りました

新長田大橋地下道でランタンを飾りました

2021年秋に行ったKOBEランタン縁日2021は、2日間で大勢の人にランタンを披露することができました。今回、より多くの人々にランタンを見てもらうために、2022年2月24日から3月4日までの一週間、新長田大橋地下道でランタンを飾り、街行く人々に色とりどりのランタンのアジアの情緒を楽しんで頂きました。

ランタンについて

飾ったのはKOBEランタン縁日2021の時に作った150個のランタンです。神戸に住んでいる様々な国や地域にルーツのある人々やボランティアの人々などがランタンに絵付けをしてくれました。また、中国残留邦人帰国者交流会の参加者が絵付けをした作品もたくさん飾りました。

交流会の参加者の一人、張雨均さんは長年の努力の末に習得された中国切り絵の技術を活かし、たくさんの切り絵をランタンに貼り付け、提供して下さいました。そのほか、ランタン以外の切り絵作品も数多く展示させて頂きました。

新長田大橋地下道でランタンを飾る

新長田大橋地下道は国道2号線の真下を通っている地下道で、数年前に整備されたばかりで、日々たくさんの人々の往来があります。ランタンを飾っている時には、たくさんの人々から声をかけられました。ある人は「私はもう90歳を越えているけれど、昔はちょうちんを提げて漁に出たことを思い出したよ。なつかしいねえ。」とおっしゃっていました。他にもたくさんの人が立ち止まって「きれいだねえ」とランタンに見入っていました。一週間が過ぎてランタンを片付けている時には「もう終わりですか?もっと見たかったよ。」「とても楽しませてもらいました。どうもありがとう。」などの声をかけて頂きました。新長田大橋地下道は、管理している担当の方によれば一日およそ4,000人の往来があるそうです。一週間という短い時間でしたが、大変多くの人にランタンを見て頂くことができました。

文化の発信について

事前準備の時に、張雨均さんの切り絵が貼られたランタンを一つひとつ糊付けしました。その作業をしている時に改めて切り絵をよく見ると、細部のきめ細かさに感動し、張さんが長年をかけて技術を習得されてきた過程を想像して、改めて作品の価値を感じました。地域の方々や若い世代に良く見て頂き、作品の背景に思いをはせ、後世に継いで行けたらと感じました。

  • ランタン縁日の時に作ったランタンや張雨均さんの切り絵は、今はふたば国際プラザで見ることができます。実物が見たい方は、一度お越し下さい。